
中には他の進入より誤差が可成り大きい進入が3〜4回ある。記録データの事後処理及び解析から、この進入中機上データ解析に異常があったことを示されている。これらの特異な進入を除いて解析すれば平均値は約1m低下する。この少数回の異常進入がデータを歪ませているが、43回進入全部の合成結果はWAAS精度スペック内にある。
?トラック横方向NSE 表3.3.1.1−9から、200ftのDHにおいて95%で3.1mであり、TCAChallengerの結果より僅か0.2mだけ高い。従ってこれらデータの間の相関は極めて良好である。最終進入4NMでのデータも200ft DHのデータと極めて良好な相関を示している、
?トラック縦方向NSE 表3.3.1.1−9から、トラック縦方向誤差は95%ベースで2.8mである。この値は十分精密DMEスペック内に在るだけでなく、これは機上センサと地上トラッカシステムのデータ点との間に良好な時間同期があることも示している。Convairの進入速度は約140KTであり、200ft DHにおいてデータはChallengerからのものとも相関している。最終進入4NMにおいて、ChallengerとConvairとのデータの差は約1mである。
表3.3.1.1−9 FAA ConvairのWAAS進入航法センサ誤差
(Crows Landingでの43回進入)

(c)FAA AerocommanderのFAATCにおけるGPSWAAS航法センサ誤差
?垂直NSE 表3.3.1.1−10から、FAA Aerocommanderの最終進入4Wにおける95%の垂直誤差は4.7mであって、これはTCAChallenger、またFAA Convairの誤差より低い。Aerocommanderの試験は、以前に多数の試験が行われたFAATCで実施されているので、FAAとしてはこの結果が実際のWAAS精度を代表するものであるとの確信をもっている。飛行試験に伴う誤差は以前の飛行試験で得られた経験に基づいて除去され又は低減されている。Crows Landingの結果と比較して最大の相違点は平均値(約1.5m)であって、標準偏差(約0.3m)ではない。これは次の基準比較でも述べるように、Crows Landingレーザーに見られる1m程度の垂直バイアス誤差にも一部影響されている。
?トラック横方向NSE 表3.3.1.1−10から、最終進入4NMの95%値は3.3mであって、これはTCAChallegerの報告値より0.1mまたFAAのConvair報告値より0.4
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